有田焼を作るには3 「呉須」

2012年07月16日

 

今日は絵付けに使う絵の具「呉須」を紹介します。
呉須は下絵付けに使う絵の具のことです。
鉄やコバルト、マンガンなどが含まれていています。
写真は呉須を擦っているところです。
$伊万里有田焼伝統工芸士 まりゑのブログ-呉須擦り
最低でも2時間はこうやって擦ります。
しっかり擦っておかないと、伸びないので細い線などが描けません。
呉須は焼く前は深い藍色をしていますが、焼きあげると青色になります。
こんな感じです。
$伊万里有田焼伝統工芸士 まりゑのブログ-薔薇絵碗皿
青っぽい色になるのは焼くときにコバルトが還元されるためです。
逆にあまり還元をかけずに焼くと黒っぽい色になります。
同じ窯に入れた作品でも火のあたり具合で、色が変わってきますし、もちろん呉須の調合でも色は変わります。
いろんな要因が絡み合って焼き上がりの色が決まるので、狙った色を出すのは至難の業です。
でも、偶然に出た色がなかなかよかったりもして、むしろ狙い通りにならないほうがおもしろい焼き上がりになることもしばしばです。
呉須の色ひとつでもなかなか奥が深いんです。
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